Tender Surrender

Foursquareに見る「近未来サービスの王道」

Foursquareとは

最近何かと名前を見かけるFoursquareですが、この記事を発端に、急に話題になっているらしく、昨日から僕のアカウントにも20以上のフレンドリクエストが届いています。僕も使い始めたばかりなのですが、話題になるだけあって、ありそうでなかった仕掛けがいくつも見受けられます。

基本的な内容としては、自分が実際に訪れた場所を、携帯電話やスマートフォンのGPS機能で検知し、その場で投稿する、という今までにもありそうなサービスですが、特徴的なのは:

  • ポイントやメイヤーシップ、バッヂを用いたモチベーションアップ施策
  • 大体の場所から、周辺のプレイスを選択してチェックインできるため、正確な現在地をアップする必要がない。
  • プレイスがまだ存在していない場合は、新たに登録でき、ポイントが貰えてインセンティブにもなる。
  • プレイスにティップスを残すことができ、例えばラーメン屋なら、うまいメニューを教えることができる。
  • あとから訪れた人や、友達のタイムラインから興味のあるティップスを見つけた人は、Todoリストに加えることで、あとで思い出すことができる。

こんな感じで、ユーザーが増えれば増えるほど、見るのが楽しくなるサービスです。まだ他にも魅力があるかもしれませんが、もうしばらく使ってみたいと思います。

ところで、このFoursquare、当たり前のように流行り始めていますが、実はいくつもの、今後当たり前になるであろうトレンドを押さえています。

近未来サービスの王道

ソーシャルである

なんだよ、当たり前じゃん、とか言わないでください。ええ、当たり前です。今後は、ほとんどのサービスがソーシャル前提になるでしょう。流行るサービスをクチコミで広めるには、よほどでない限り、ウェブ上でソーシャルに展開するのが有利なのは、このブログを読んでいるような方には、説明するまでもないと思います。

Foursquareでも、ソーシャルであることで、友達がチェックインした場所はもちろん、その場所のティップスを見つけやすくなっています。

Facebook Connect / Twitterに対応

新しいサービスがFacebook ConnectやTwitterに対応するのは、もう欧米では常識になりつつあるようです。いずれも、新規登録の煩雑な作業をスキップする目的でも、多くのサービスで役立てられています。FoursquareはFacebookでログインしても、結局いろいろ情報入力させられましたが・・・。うまいところは、ほとんど情報入力なしで登録することができます。

Foursquareで面白いのは、自分のプロフィールURLを決めなくとも、Twitterのアカウントを紐付けることで、TwitterのスクリーンネームがそのままURLになることです。(これはTwitterが海外でプロフィールページとしても認識されつつあることの証左ですが、この話はまた別の機会に・・・)

友達リストをインポート

今回僕が多くのフレンドリクエストをもらった理由のひとつに、Twitterのフォロワーから友達を見つける機能があったことも挙げられるでしょう。Twitterからインポートしたフォローリストから、既に登録済みのユーザーをフィルタリングして一覧表示し、クリックひとつでフレンドリクエストを出せるエクスペリエンスは、今後も様々なサービスが対応していくと思われます。もちろんFoursquareでは、Facebookの友達リストを使っても、同様のことができます。

アクティビティをフィードバック

ソーシャルサービスと連携する何よりの理由は、アクティビティストリームです。Twitterならタイムライン、Facebookなら最新情報にフィードバックを投稿できることで、繋がっているユーザーの注意を惹く事ができます。

また、このフィードバックにより、リアルタイムなイベントの共有も可能になってきます。例えばTwitter上のいっせいバルスや、昨年のクリスマスイブのUstreamによるDJプレイなど、最近ウェブ上では、Twitterを中心としたリアルタイムイベント共有が当たり前になってきています。

Foursquareでも、チェックインした時にアクティビティをフィードバックすることができますので、たまたま同じ場所にいることをTwitter経由で知り、落ち合うなんて話は珍しくなくなるでしょう。

iPhone / Android対応

ウェブサービスとセットで、iPhoneやAndroidで専用アプリを出すサービスも増えてきています。単純にスマートフォンで動きます、というだけでなく、「その場所だからできること」を生かしたサービスなら、嫌でもその傾向は強まるでしょう。

Foursquareはもちろんその典型例ですので、iPhone版もAndroid版もPalm Pre版も、アプリケーションが用意されています。

日本では?

それでは翻って、日本で同様のことをやってみるのはどうなのでしょう?各項目について、検証してみます。

  • ソーシャルである:
    これはまあ、当たり前ですよね。
  • Facebook Connect / Twitterに対応:
    Twitterに対応するサービスは増えてきていますが、Facebookは国内だとユーザーが少ないため、あまり積極的に対応はされていないようです。ここで思い出されるのは、mixi ConnectやGREE Connectの存在ですが、いずれもまだ一般に公開されていないため、今後に期待されます。
  • アクティビティストリームにフィードバック:
    これもConnect技術とセットで語られる部分ですが、受け側のアクティビティストリームの整備も重要になってきます。まだ国内のサービスでは、タイムライン(またはストリーム)という考え方が根付いているとは言えず、せいぜいGREEのひとこと機能が先日公開されたくらいです。mixiに至っては、mixiアプリのアクティビティストリームも最大限生かされていない状況ですので、Connect技術同様、今後に期待というところです。
  • iPhone / Android対応
    スマートフォン対応は、現在の国内の状況でも、すぐにできそうですね。

こうして分析してみると、国産サービス勢が手をこまねいている間に、Twitterのバイラル性を生かしたソーシャルサービスが登場してもおかしくない状況であることが分かります。いや、ぶっちゃけ狙い目です!

まとめ

今回はFoursquareを例に、近未来のソーシャルウェブ像をご紹介しました。もしどこがすごいのかわからなければ、逆に考えると面白いと思います。ソーシャルじゃなくて、友達リストがインポートできなくて、アクティビティもフィードバックできなくて・・・。イメージしてみると、過去に失敗した、似たようなサービスがあった気もしますよね。

今回のような特徴を備えたサービスとして、他にもニュースサイトのHuffington Postや、ローカル情報サイトのCitySearchもぜひ、チェックしてみてください。

また、一年近く前になりますが、最初のSocialWeb勉強会の冒頭でお話させていただいたソーシャルウェブの話が、まだかなり有用だと思います。ぜひこちらも改めて御覧下さい。

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