Tender Surrender

Googleに転職します

今の会社に勤め始めて、はや4年8ヶ月が経過しました。

ポータルサイトをまるごとソーシャル化したいとの野望を持って入社し取り組んだプロジェクトでは、サービスを跨いだプロフィールやソーシャルグラフの共有、日本初のPC向けOpenSocialコンテナの実装など、他の会社ではなかなかできないであろう体験をさせてもらいました。またその間、OpenSocialのGoogle API Expert就任とコミュニティの運営、Shindigのコミッター就任、SocialWeb Japanの運営など、ディベロッパー・エヴァンジェリストとしての活動も並行して行って来ました。まさにソーシャルウェブ馬鹿な数年間だったと思います。

一方世間はというと、日本では昨年からmixiやモバゲー、GREE、Yahoo!といった巨大サイトが次々とソーシャルアプリに対応、市場も生まれ、まさにゴールドラッシュ。海外ではFacebook Connect、OpenID Connect、Distributed SocialWebなど、こちらも着々とソーシャルウェブの次のステップに向けて進んでいます。

翻って自分の今後の方向性を考えた時、今の立ち位置で本当にやりたいことをやれるのか、世間に影響を与えられる仕事をしていけるのか、疑問を持ち始めました。そんな時にもらったのがこの話です。

6月1日よりGoogleに転職します

** **ポジションはDeveloper Advocate。いわゆるエヴァンジェリストです。今後はChromeやHTML5の技術を普及する立場に身を置きます。

周囲の方から、なぜGoogleなのか?なぜソーシャルウェブ担当じゃないのか?必ず聞かれるので、備忘のためにもここで理由をまとめておきます。

  • GoogleはOpenSocialをはじめとした、インターネットのオープン化、標準化を力強く進めてきた。
  • Google API Expertとして関わってきた経験からも、その魅力に間違いはないと確信していた。
  • 国際色豊かな企業なため、世界中のディベロッパーを相手にし、経験を積んで行くことができると考えた。
  • HTML5とブラウザという、インターネットに関わる全ての人が知っておくべき基礎となる技術を、表舞台に立って啓蒙できる事を、エキサイティングであると感じた。
  • ブラウザとソーシャルは今後、切っても切れない関係になって行く。その動きの一端を担う事ができると考えた。
  • 20%ルールの中でソーシャルウェブに取り組むことを認めてもらえた。

他にも細かい理由は挙げればキリがないですが、この辺りが主なものです。今の自分にとって、文字通りこれ以上は存在しないであろう選択肢を取ることができたのは、実にラッキーだったと思っています。

運営コミュニティの今後について

これまで運営してきたコミュニティについても、簡単に触れておきます。

SocialWeb Japanについては、可能な限り今後も自分で運営を続けていきたいと考えています。まだ5回しか勉強会を開いていませんが、取り上げたいテーマは日々積み上がってきているので、ずっと気にしています。(スタッフを継続で募集しています。興味のある方は、ご連絡ください。)

Google Buzz API Japanについては、Hackathonなど開きたいところですが、時間的余裕ができるか分かりませんので、しばらく様子を見させてください。

OpenSocialのAPI Expertのポジションは、当然ですが卒業します。代わりに別の優秀な方を推薦しようと思っていますので、俺かな?と思った方は、楽しみにしていてください :)

ご存じない方が多いかもしれませんが、開発者のための英語学習コミュニティEIGOBUは、自分のためにも継続していくつもりです。

最後に

今まで僕の活動やわがままに付き合ってくれた前職のチームの皆さん、僕を支えてくれた家族に感謝したいと思います。

特に妻は、僕がバイトをしながら職業作曲家をやっていた時に婚約し、ウェブの世界に入って就職した後も会社買収・転職といった紆余曲折を一緒に乗り越え、子育ての最中にGoogle転職というひとつのマイルストーンに辿り着くまで、信じて支えてきてくれました。

これから何がどうなっていくのか、僕にもまだ分かりません。ただ、Googleで働くことが楽しみでしょうがなく、これが僕にとって、人生の最大のターニングポイントになるであろうことは間違いなさそうです。

今後も、日本のウェブをより良くするために貢献していければと思います。

北村 英志

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